きょうは13時から、7月に決まった1年生のゼミメンバー8名(本当は9名だが、1名はボランティア活動で参加できなかった)で、第1回のゼミを行った。
まず最初にゼミの概要を話したが、私の所属する幼児教育科の中では私のやっている情報系の内容はかなり異色で、直接学科の内容とは関係ない。まぁ~学生向けには「幼児教育現場における情報機器の利用状況の現状分析とその利用方法の提案」というような内容にせざるを得ない。さすがに文系の短大学生にe-learningを開発しろなんて言えない。結局は幼稚園・保育所などを回って、そこの先生方や保護者を対象にアンケート調査をして、現在の幼児教育現場(教員と子どもたちとその家庭)での情報機器の利用状況を調査し、問題点を洗い出して解決の提案をする、という方向でやらざるを得ない。
ところが、基本的に私の学科では「子どもは自然に泥だらけで遊ぶのがよいこと」というのが多くの教員の一般的な考え方だ。「早期に子どもに教育をするのは悪」で、「子どもに情報機器を使わせるなんてもっての他」という雰囲気が出来上がっている。従って、授業などでも、私の娘にコンピュータを使わせているところを見せたり話したりすると、急に場がしらける。入学が決まった学生に課題として読ませる本も、おん歳80を超えた頭の固い爺さんの「幼児期」(岩波新書)なんて本で、入学前から子どもに情報機器を与えるのはもっての他という先入観を植え付ける。そんな環境で、学生に情報系の教育をするのはなかなか困難である。まぁ~学生自身は授業の下調べや論文などを書くのにはネット検索やワープロを利用せざるを得ないので、情報機器を使う内容の授業でもついてくる。しかし、そのなかで子どもに早期にインターネットを使わせるなんて話をしようものなら完全に白い目で見られてしまう。
しかし世の中の現実は、「5歳以下でインターネットを使い始めた→34.4%」・「子ども専用のパソコンがある→15.7%」(三菱総研調べ)という時代なのである。それを理解しないで幼稚園教諭や保育士を養成するのは時代錯誤もよいところだと思う。
私の住んでいる地方都市の幼稚園・保育所の教員・保育士は、私の勤務している短大の卒業生が殆どだ。そんな訳で、残念ながらどの幼稚園・保育所でも基本的には、早期教育は否・情報機器を子どもが使うのは否という考え方が蔓延している。こんな状況を何とか変えていきたいものだ。
その第1歩として、まずゼミの学生にはおかしな先入観や偏見は解いておきたい。
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